日本の大手証券会社TOP5!証券会社の特徴も解説

大手証券会社といっても、日本で長い歴史を持つ対面証券会社と、近年急速に拡大しているオンラインが主流となるネット証券会社の2つがあります。

対面型は野村證券やSMBC日興証券などがあり、ネット型ではSBI証券や楽天証券などがあります。本記事では、大手証券会社を対面型とネット型に分けて、ランキング形式で紹介していきます。

大手証券会社の特徴を知り、自分に合った証券会社を選んでみましょう。

▼この記事のかんたんまとめ

  • 大手証券会社の特徴は商品数が多い、引き受け商品が豊富、投資情報が豊富、IPO獲得の可能性が高い。
  • 対面型大手証券会社ランキング1位は野村証券、2位はSMBC日興証券、3位は大和証券。
  • ネット型大手証券会社ランキング1位はSBI証券、2位は楽天証券、3位はマネックス証券。

大手証券会社の特徴

大手証券会社に共通している特徴として、以下のものが挙げられます。

  • 取り扱い商品数が多い
  • 引き受け商品が豊富
  • 投資に関する情報が豊富
  • IPOを獲得できる可能性が高い

それぞれの特徴について解説していきます。

取り扱い商品数が多い

大手証券会社は、その他の証券会社と比較して商品数が多いことが挙げられます。

大手証券会社であれば、以下のような商品を取り扱っている場合が多いです。

  • 国内株式
  • 外国株式
  • 投資信託
  • IPOまたはPO
  • 年金
  • 保険
  • ファンドラップ

IPOとは、新規公開株や新規上場株式のことを指します。新規上場する株式を買う権利を抽選で手に入れ、初値で株を売る方法のことです。

ファンドラップとは、資産の運用や管理を全て専門家に任せる方式のことであり、投資信託とは異なります。

また、野村証券・大和証券・SMBC日興証券では、証券担保ローンの利用が可能です。

証券担保ローンとは、証券会社に預けている有価証券を担保にして融資を受けられるサービスのことです。信用取引と似ていますが、信用取引は用途が指定されている点と証券担保ローンの使い道が自由である点が異なります。

大手証券会社以外ではこのように豊富な商品がなく、国内株式でも取引できる商品数が少ない場合が多いです。

引き受け商品が豊富

引き受け商品が豊富である点も、大手証券会社に共通しています。

引き受け商品とは、企業・国・地方自治体が株式や債券などの有価証券の売り出しや、50人未満の少人数に対して勧誘を行う私募を、投資家に販売する目的で取得した有価証券のことです。

このような引き受け商品は、大手証券会社に特徴的な商品であり、大手以外では見かけることが少ないです。

大手証券会社は、他の証券会社と比べて引き受け商品数が多いうえ、一般法人や医療法人など多くの法人とつながりがあります。

大手は事業規模が大きく営業をする上で有利になるため、多くの商品を持っています。

投資に関する情報が豊富

銘柄の情報・企業の業績・ニュースなどの投資に関する最新の情報がすぐに手に入れられます。

投資をする上で、企業や銘柄の情報は非常に大切です。また、証券会社によっては専門家の分析レポートを無料で見られる場合もあります。

大手証券会社の一つである野村証券では、ニュース番組などでも活躍しているアナリストが行っている「マーケット解説動画」を見られます。

大和証券では、タイムリーなマーケット情報を動画で配信していたり、人気アナリストが執筆したレポートを見れたりと投資に関する情報が多いです。

インターネットセミナーなどが開催されることもあり、投資が初めての方でも始めやすいです。

IPOを獲得できる可能性が高い

商品の取扱い数が多い証券会社ではIPOの取扱数も多いため、IPOを獲得できる可能性が高いということが特徴です。

ネット証券の場合にはIPOはすべて抽選販売ですが、大手証券会社ではIPOの抽選販売が行われる数が少なく、大半が店頭で販売されています。

店頭での販売時には、投資家の投資方針や資産量、投資の知識などをもとに判断します。そのため、資産量や取引状況がよく証券会社との信頼関係ができていれば、IPOを獲得できる可能性が高くなるということです。

ネット証券もIPOの取扱いが増加している傾向にありますが、大手証券会社には及びません。IPOでの資産運用を考えている方にとっては、対面の大手証券会社を利用する方がメリットが大きいでしょう。

【対面】大手証券会社ランキングTOP5

対面の大手証券会社のTOP5は、国内5大証券と呼ばれるものです。

ここからは、対面の大手証券会社ランキングの上位5つを紹介します。上位3つの証券会社については、個別に解説していきます。

ランキング1位2位3位4位5位
証券会社名野村証券SMBC日興証券大和証券みずほ証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券
口座開設数535万口座379万口座304万口座180万口座120万口座
外国株式32か国不明20か国17か国14か国
つみたてNISAの取扱い銘柄7本158本15本3本取り扱っていない
取引手数料(100万円の場合)1万2,188円1万2,650円1万2,650円1万1,550円1万2,210円
投資信託の本数997本1089本522本327本584本

野村証券

対面の大手証券会社ランキング1位となった野村証券は、口座開設数が圧倒的に多いです。ネット証券が誕生するまでは、業界で最も口座数が多く存在感のある証券会社でした。

外国株式の取扱いは32か国と、他の証券会社と比較しても多くなっています。対面の大手証券会社は情報量が多いことがメリットで、32か国の経済情報などをまとめたレポートが用意してある点が魅力的です。

相談窓口は、HDI-Japanで問い合わせ窓口・Webサポート・クオリティそれぞれの部門で5つ星を獲得しており、質の高いサポートが人気のポイントです。

SMBC日興証券

SMBC日興証券は、三井住友ファイナンシャルグループの証券会社です。SMBC日興証券では、100円から株の購入が可能であったり、米国株式を1株から購入できたりするため、少額から投資を始めて見たいという方におすすめできます。

また、SMBC日興証券はIPO株の取扱数が多いことが特徴です。IPO株の10%は完全平等抽選となっているため、手持ちの資金が少ない方でも十分に当選する可能性があります。

「日興フロッギー」という独自の投資情報サイトがあり、このサイトで紹介された株をすぐに買えるという新しい投資方法を提供しています。

ほかにもAIを投資に活用している「個別株式ポートフォリオ提案サービス」があり、これはポートフォリオの保有バランスを提案してくれるサービスです。「AI株価見守りサービス」では、株式の売却タイミングを伝えてもらえます。

長期保有していて、売り時を逃すことが減ったり、判断材料に使えたりするため、活用してみてはいかがでしょうか。

つみたてNISAの取扱い本数は158本と、対面証券会社の中で圧倒的な多さを誇っています。対面証券会社の中でつみたてNISAを利用するのであれば、SMBC日興証券1択となるでしょう。

大和証券

大和証券の特徴は、コンサルティングコースがあることです。コンサルティングコースでは、担当者と面談または電話で相談しつつ取引ができます。

担当者を必要とするため、少し取引手数料が増加しますが、投資初心者の方であればプロと相談しながら取引ができるのは心強いでしょう。

コンサルティングコースでなくオンライン取引であったとしても、電話対応がよいと評判です。大和証券はサポートが充実しているということがわかります。

しかし、取引手数料や口座管理費が高くなってしまうことがデメリットです。サポートを充実させているため手数料が高くなってしまうのは仕方ないですが、他社と比較するとどうしても手数料が高く感じてしまいます。

デメリットを理解しつつ、投資初心者のうちに利用することはおすすめです。

【ネット】大手証券会社ランキングTOP5

続いて、ネットの大手証券会社ランキングを表にまとめたものです。

こちらのランキングでも、上位3つについて個別に紹介していきます。

ランキング1位2位3位4位5位
証券会社名SBI証券楽天証券マネックス証券GMOクリック証券auカブコム証券
口座開設数1,003万口座900万口座221万口座51万口座154万口座
外国株式9か国6か国2か国9か国米国のみ
つみたてNISAの取扱い銘柄197本192本169本130本192本
取引手数料0円0円550円0円0円
投資信託の本数2662本2662本1278本133本1604本

SBI証券

ネットでの証券会社ランキング1位に輝いたのは、SBI証券です。

ネット・対面を合わせた証券会社の中でも圧倒的な口座数であり、1,000万口座を超えているという人気ぶりです。

SBI証券は、ネット証券でありながらIPO取扱い銘柄数が非常に多く、2021年には122銘柄を扱っていました。ネット証券でIPO株を扱いたいのであれば、SBI証券がおすすめです。

つみたてNISAの取扱い本数は197本で投資信託の本数は2662本と多いため、投資の幅を制限されることなく、幅広い投資対象の中から選べます。

取引手数料は、プラン内容にもよりますが定額制であれば0円となっており、取引回数を気にする必要がありません。

投資サービスも充実しており、全自動資産運用アドバイザーの「SBIラップ」というAIを活用した投資方法を選択可能です。

ポイントを利用した投資も可能であり、Tポイント・Pontaポイント・dポイントを利用できます。さらに、三井住友カードで積立投資信託を行うことで、Vポイントをためながら投資可能です。

楽天証券

楽天証券は、手数料とツールが魅力的なポイントです。

株式取引手数料・投信保有残高・投資積み立ての楽天カード決済額などで楽天ポイントがたまります。

楽天証券以外のサービスでも楽天はポイントが貯まりやすいうえ、使い道も豊富です。投資に使うのであれば、ポイント投資・つみたてNISAなどで利用可能です。投資しつつ多くのポイントを貯められます。

楽天証券もプラン内容によりますが、定額制であれば取引手数料は0円のため利用しやすい証券会社です。

楽天証券は、株取引アプリである「iSPEED」の使いやすさが評判です。注文する際にはたった3タッチで注文できたり、テクニカルチャートが豊富であったりとスマホアプリの充実度が高くなっています。

株価の値動きが気になった場合でも、外出先で手軽に利用できる点がメリットです。1位のSBI証券のアプリと比較しても、楽天証券の方が情報量が多く、使いやすさの面で優れているという声を多く耳にします。

楽天証券以外にも楽天サービスが豊富にあり、楽天サービスの利用数に応じてどんどんお得になっていきます。そのため、日ごろから楽天のサービスを利用している方は、楽天証券がおすすめです。

マネックス証券

マネックス証券の魅力は、外国株の豊富さとIPOの取扱数です。

マネックス証券は、米国株が人気になる前から米国株の取扱いを行っており、現在5,000銘柄を超える米国株を扱っています。米国株だけではなく、中国株の取り扱い数も豊富であり、2,000銘柄ほどあるため、外国投資をしたい方に非常におすすめの証券会社です。

また、IPOの取り扱い実績も豊富であり、1人1票である平等抽選となっているため誰でもIPO獲得の可能性があるのは嬉しいポイントです。通常であれば1部だけ平等抽選が多いのですが、マネックス証券では取得したIPOの一部ではなく、すべてを平等抽選しています。

しかし、取引手数料が0円のプランがないことがデメリットになるでしょう。

まとめ

大手証券会社に共通している特徴として、商品数が多い・引き受け商品が豊富・投資情報が豊富・IPO獲得の可能性が高いことを紹介しました。大手証券会社ならではの特徴となっており、投資初心者でも利用しやすいでしょう。

また、ネットと対面に分けて、大手証券会社ランキングを紹介しました。対面証券会社は情報量が多いことがメリットであり、ネット証券会社は手数料が安いことがメリットです。

資産運用をしていく場合、証券会社選びは非常に大切です。ネットと対面での違いもありますが、証券会社ごとで特徴が異なっているため、自分の運用方法に合った証券会社を選びましょう。

証券会社選びに迷っている方は、本記事で紹介したランキングをもとに選んでみてはいかがでしょうか。

FXを始めるならDMM FXがおすすめ

DMM FXは、最短1時間で取引ができるFX口座です。新規口座解説の申し込みは約5分で完了します。

また、取引量に応じて最大30万円のキャッシュバックを受けられます。

この機会に申し込んでみてはいかがでしょうか?