カードローンとは、銀行や金融機関から無担保・無保証でお金の融資が受けられる個人向けサービスのことです。
専用のカードを使ってコンビニのATMや金融機関のATMでキャッシュを引き出したり、自分の銀行口座にお金を振込んでもらったりして、融資を受けることができます。急な出費にも対応できるので便利です。
住宅ローンや教育ローン、マイカーローンといった目的別ローンはよく知られていますが、カードローンはそういった目的別ローンとは異なり、借りたお金を自由に使えるのが大きな特徴です。また、あらかじめ契約した借入限度額の範囲内であれば、何度でも借り入れができます。
しかし、返済計画をしっかりたてなかったことにより借りすぎてしまい、多額の利息や遅延損害金が発生することもあります。本記事では、こうしたリスクを回避するために、カードローンを利用する際に注意すべきポイントについて説明していきます。
▼この記事のかんたんなまとめ
- カードローンの危険性には高金利、返済期限、借りすぎるリスクがある
- 自分に合った返済プランの選び方や審査に通るための条件、各社を比較検討する
- カードローンを借りる前、借りた後を考え、適正に利用する方法を知る
カードローンの危険性とは
カードローンは手軽に借り入れができる反面、危険性も潜んでいます。カードローンは金利が高い、返済期限を守らなければならない、長期間の借り入れになってしまうなど、普段の生活に影響を及ぼすリスクが高いです。以下にて、詳しく解説していきます。
カードローンの高金利
カードローンは、利用者にとっては手軽で便利な借入方法ですが、その反面、金利が高いというデメリットもあります。
一般的に、カードローンの利息や手数料は、銀行や信用金庫の普通貸付に比べて高いです。また、利息や手数料以外にも、保証料や事務手数料、延滞金、解約金などの諸費用が発生することが多くあります。そのため、借り入れをする前に必要なコストを把握して、返済計画をたてることが重要です。
返済期限の厳守が求められる
カードローンを利用する場合、返済期限は契約時に定められます。期限を過ぎても返済しない場合には、遅延損害金が発生したり、信用情報に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。また、催促の電話や書面が届いたりなど、精神的なストレスを感じるようになるかもしれません。
返済期限を過ぎないように事前に返済計画を立て、返済日を忘れないように注意することが重要です。返済プランの種類によっては、自動引き落としやネットバンキングなどの便利な返済方法が用意されている場合があるので、活用して返済期限を厳守するようにしましょう。
カードローンで借り過ぎるリスク
カードローンは、一度借りてしまうと、簡単に返済できなくなるというリスクがあります。借り過ぎてしまった場合には、返済が困難になるかもしれません。自分の返済能力を考えたうえで、借り入れをすることが大切です。
借り過ぎによって生じるリスクは以下のとおりです。
返済負担が増えるリスク
カードローンで借り過ぎると、返済額が増加するため、返済期間も長くなります。借入先の利息や手数料が高くなって返済負担が大きくなります。
信用度が低下するリスク
カードローンは、借りた金額や返済履歴が信用情報機関に登録されます。返済が遅れると信用度が低下し、今後の金融取引に影響を与える可能性があることを認識しておきましょう
借り過ぎによる生活費不足のリスク
カードローンを借り過ぎると、普段の生活費や急な出費のための予備資金が不足してしまう可能性があります。その結果、返済が困難になり、借金が膨らむことになってしまいます。
カードローンを利用する前に把握しておきたいポイント
カードローンを利用する前に、自分の収支状況やライフプランに合った返済プランをたてておきましょう。また、カードローン会社を比較することも大切です。以下にて詳しく解説します。
自分に合った返済プランの選び方
カードローンの返済プランを事前に計画することはとても重要なことです。以下の内容を参考にして、自分に合った返済プランをたててください。
返済期間や返済額の目安を知る
自分が必要な金額や、いつまでに返済するという目標設定を行いましょう。返済額や返済期間を決めておくことで、自分にとって無理がなく、返済しやすいプランをたてられるはずです。
プランの利息や手数料に注意する
カードローンを利用する際には、利息や手数料がかかります。負担が少なくなるよう、できるだけ利息や手数料が低いプランを選ぶことが大切です。
プランによって返済方法が異なることを把握する
カーロドーンの返済方法として、一括返済や分割返済、リボルビング払いなどがあります。自分に合ったプランで無理のない返済を行うことが重要です。
審査に通るための条件とは
カードローンの審査では、個人情報を照会して返済能力の有無を判断します。審査に通過するための条件は以下のとおりです。
信用情報や収入情報が確認される
カードローンを申し込む際には、返済能力があるかどうかを判断するため、信用情報や収入情報の確認が行われます。自分の信用情報や収入情報に問題がないか把握しておくことが重要です。審査を通過するために正確な情報を提供するようにしましょう。
信用情報には過去の借り入れや返済履歴が影響する
信用情報には、過去の借り入れやクレジットカードの利用履歴、返済の履歴、滞納や延滞、債務整理などが記録されています。これらの情報は、カードローンの審査においても重要な要素となります。過去に返済が遅れたり債務整理を行った場合は審査に落ちる可能性が高くなります。
収入が安定していることや、返済能力が確認される
カードローンの審査に通るためには、収入が安定していることや、借入額に見合う返済能力があることが必要です。審査では、収入や雇用形態、勤続年数などの情報が確認され、返済能力が判断されます。安定した収入があることや、返済計画をたてて返済能力をアピールすることが大切です。
利用制限の可能性がある
カードローンを利用する場合には、借入金額の上限や、一定期間内の借入回数に制限が設けられていることがあります。例えば、自分が希望する金額の借り入れができない場合があることに注意が必要です。
申し込み前に比較しておくべきポイント
カードローン会社によって借り入れの条件は異なります。申し込みをする前に、以下のポイントを参考に比較検討してください。
金利や手数料の比較をする
カードローン会社が設定する金利と手数料を確認しましょう。金利が低くても手数料が高かったり、金利が高くても手数料が無料の場合など様々です。返済期間が長くても利息総額が少ないこともあるので、総合的に判断する必要があります。比較サイトや金融機関の公式サイトを事前によく見ておきましょう。
返済プランの種類や条件の違いを比較する
金利や手数料、返済期間、返済方法など、カードローン会社によって返済プランは異なります。そのため、複数の会社を比較することが重要です。
審査の通りやすさや返済方法についても比較する
カードローン会社が設定している審査基準はそれぞれ異なります。また、返済方法も、毎月の返済額が同じ固定返済プランや、返済額が収入に応じて変動する変動返済プランなど、様々です。返済プランを比較して自分に合ったプランを選ぶことで、審査に通りやすくなるでしょう。
口コミや評判を調べる
実際に借り入れを利用した人の口コミや評判を調べてみましょう。口コミや評判は、金融機関の信頼性やサービスの質を判断するうえで重要な要素です。
借り入れ先の信頼性を確認すること
詐欺被害に遭わないためにも、正規の金融機関であるかどうかをしっかりと確認しましょう。銀行や大手消費者金融など、信頼性の高い借り入れ先を選ぶことは重要です。
まずは、政府や金融当局から正式に許認可を受けた機関であることを確認しましょう。許認可を受けた機関であれば、法令や規則に基づいた業務運営が行われています。消費者金融系であれば、ホームページで確認、または窓口に問い合わせをして、貸金業登録証などの許可を受けているかどうか確認してみてください。
サービスの品質が高い
金融機関や銀行が提供しているサービスがどのようなものか確認しましょう。利便性の高いオンラインサービスや、電話の対応を遅い時間まで行うなど、迅速かつ適切な対応ができる顧客サポートはサービスの質が高いといえます。
顧客満足度が高い金融
金融機関や銀行の顧客満足度が高ければ、信頼性が上がります。顧客満足度は、口コミや評判、アンケート調査結果などを参考にしてください。
安全性が確保されている
セキュリティ対策が万全であることや、預金保険制度に加入していることなど、安全性が確保されていることは重要です。安全な金融機関や銀行を利用しましょう。
カードローンを借りた後の返済方法とデメリット
カードローンの返済方法には3種類あります。以下では返済方法と、そのデメリットを紹介します。
一括返済
一括返済は、借りた金額を一度に全額返済する方法です。最もシンプルな返済方法であり、返済期間が短いため利息の支払いも少なくて済みます。
ただし、一度に多額の返済が必要となるため、返済負担が大きいというデメリットがあります。
分割返済
分割返済は、借りた金額を複数回に分けて返済する方法です。返済期間を長く設定することで、1回あたりの返済額を抑えることができます。また、一定額を毎月返済することで、返済予定日を忘れる心配がありません。
ただし、利息の支払いが長期間にわたるため、総返済額が増えるというデメリットがあります。
リボ払い
リボ払いは、毎月一定額を返済する方法です。返済期間は長期にわたり、一定額を返済するため、返済負担が軽減されます。
ただし、利息が高いため、総返済額が増えるというデメリットがあります。また、リボ払いでは返済期間が決まっておらず、返済額も毎月変動するため、予定外の支払いが発生する場合があります。
カードローンでお金を借りる前に考えること
カードローンでお金を借りる前に、本当に借りる必要があるかどうかをよく考えることが大切です。カードローンは簡単にお金を借りられるため、ついつい無駄遣いや贅沢な買い物に使ってしまいがちです。
しかし、高い金利を払いながら返済することになるため、必要な支出であるかをよく考え、必要以上に借りないようにしましょう。以下にて詳しく解説します。
カードローン以外の選択肢を考えること
カードローンは利用しやすいため、他の借り入れ方法を考えることが少なくなりがちです。カードローン以外にも、金利が低い銀行の個人ローンや、無利息期間があるキャッシングサービスもあります。カードローンを借りる前には他の選択肢も検討し、自分が後々返済に追われないような借り入れ方法を選ぶようにしましょう。
借入条件やプランの比較を行う
金利や手数料、返済期間など、借り入れ条件やプランの比較を行うことによって、自分に最適なカードローンを選ぶことができます。
返済計画を立てること
カードローンを利用する場合は、借り入れ額や返済期間、金利、返済方法をよく考えた上で、返済計画をたてることが大切です。返済期間を長くすれば、月々の返済額は減りますが、利息が多くかかるため、総返済額は増えることになります。
返済計画をたてる際には、自分の収支状況をしっかりと把握し、無駄に利息を払わないよう、返済計画を立てるようにしましょう。
利用明細を確認すること
カードローンを利用した場合、毎月の返済額や総返済額、利息、手数料などが記載された利用明細が届きます。この明細にはしっかり目を通して、誤りや不正請求がないかを確認するようにしましょう。
カードローンを適正に利用する方法
カードローンを適正に利用する方法は、以下の通りです。
返済は短期間で
返済期間が長いと、総返済額が膨れ上がることがあります。返済期間をできるだけ短くすることで、返済負担を軽減することができます。
返済困難な場合は早めに相談すること
返済期間中に返済が困難になった場合は、返済計画の見直しや借り入れ先との交渉が必要となりますので、早めに借り入れ先に相談しましょう。例えば、返済期間を延長することで月々の返済額を減らす方法や、一時的な延滞を許容してもらう方法などがあります。
ただし、遅延損害金や違約金などが発生する場合があるため、借り入れ先の規約をよく読んでおくことも必要です。
緊急で必要な場合のみ借り入れること
急な出費が発生し、自己資金での対応が難しい場合に限り、カードローンを利用することが適切であるとされています。必要最低限の金額だけを借り入れるようにしましょう。
万が一のために貯蓄をしておくこと
突然のケガや病気の治療費など、予想していなかった出費に備えて、事前に貯蓄をしておくと安心です。また、貯蓄をしておくことで、住宅や自動車の購入資金など、将来の大きな出費に備えることもできます。
カードローンの危険性を知っておこう
この記事では、カードローンの危険性について説明してきました。カードローンは、急な出費や資金調達の必要がある場合には便利な手段ですが、金利や返済期限、借り過ぎるリスクなど、注意しなければならないポイントがあります。
カードローンを利用する前には、自分に合った返済プランの選び方や審査に通るための条件、金利や手数料の比較、返済方法の種類や条件の違いを比較することが重要です。また、借り過ぎないための工夫や支払い期限を守る方法、利用明細の確認方法なども覚えておくと良いでしょう。
そもそも、本当にお金を借りる必要があるかどうか、また、カードローン以外の借入方法を考えることも大切です。借金にはリスクが伴いますので、返済計画をしっかりたてて返済していくことが大切です。
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