【証券会社一覧】大手対面からネット証券まで!主要証券会社の特徴を解説

投資をはじめたいと思ったときに思い浮かぶのが、証券会社。しかし、証券会社は数多く存在するため、どの証券会社でどんな内容を選べばよいかわからないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、証券会社の一覧と各社の特徴を詳しく解説します。大手対面証券からネット証券まで、それぞれの違いも解説していくので、証券会社を選ぶ際の参考にしてみてください。

▼この記事のかんたんまとめ

  • 大手対面証券会社は、野村證券など日本を代表する大手証券会社5社で、機関投資家や大口投資家も多く利用している
  • 準対面証券会社とは、大手対面証券より客基盤の小さい、岡三証券と東海東京証券を指す
  • ネット証券は、SBI証券・楽天証券などインターネットを通して主に個人投資家に利用される証券会社のこと

大手対面証券会社

対面証券会社では、実店舗や担当の営業マンの訪問時に個人的なアドバイスを受けながら投資が可能。日本を代表する5つの大手対面証券会社は、以下の通りです。

野村證券大和証券SMBC日興証券みずほ証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券
売上高1.4兆円5,760億円4,470億円4,410億円2,470億円
証券口座数535万口座303万口座371万口座185万口座120万口座
株式手数料1万2188円1万2650円1万2650円1万1550円1万2210円
投資信託取扱本数997本522本1089本327本584本
外国株32ヵ国20ヵ国17ヵ国14ヵ国
つみたてNISA7本15本158本3本
単元未満株ミニ株1株単位小数点以下5位まで10株単位

野村證券

野村證券は、日本最大の日本を代表する証券会社です。大型の証券会社の中でも、預かり資産が唯一100兆円超えをしています。

売上高・証券口座数・預かり資産で断トツの業界トップを誇り、日本の証券会社を牽引する独立系証券会社です。機関投資家や大口顧客との取引も多いほか、世界の30を超える国や地域に拠点を持ち、グローバルにビジネスを行っています。

野村證券は高度なリサーチ能力と問題解決能力に優れているのも特徴で、独自の調査機関をもち、機関投資家への資産運用や資金調達、M&A業務などを得意としています。

大和証券

野村證券に続き、証券業界で第2位の売上高を誇る大和証券。過去には、三井住友ファイナンシャルグループと合併をしていましたが、現在は独立系の証券会社です。

大和証券の特徴は、ネット取引に関するメニューが豊富なこと。国内外の法人向けにブローカレッジやM&Aアドバイザリー、投資銀行業務なども展開しています。

過去には、発展途上国の子どもたちがワクチンを接種するための資金集めとして販売した「ワクチン債」を日本ではじめて導入。社会問題の解決にも、積極的に貢献しています。

SMBC日興証券

証券業界で第3位の売上高を誇る、独立系証券会社のSMBC日興証券。野村證券・大和証券と並ぶ三大証券として、歴史のある証券会社です。

2009年から三井住友ファイナンシャルグループの銀行系証券会社となり、三井住友銀行の顧客基盤を活かした営業力が強み。

IPOなど投資銀行部門に強いほか、株式や債券の金融商品信託・保険も取り扱っています。

SMBC日興証券は、投資信託やIPOの取り扱いが豊富なのも特徴。中でもつみたてNISAは158本と、他社と比べて圧倒的な取り扱い数を誇ります。

みずほ証券

証券業界で第4位の売上高を誇る、みずほ証券。みずほファイナンシャルグループの証券会社で、みずほ銀行・みずほ信託銀行などと連携した全国基盤の営業を展開する、銀行系証券会社です。

みずほ証券の強みは、債券の取り扱い。2021年3月末には、国内公募債の引受金額でシェア1位を獲得した実績を持ちます。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の売上高は、証券業界で第5位。外資系金融機関のモルガン・スタンレーが40%と三菱UFJファイナンシャルグループが60%を共同出資して設立された銀行系証券会社です。

モルガン・スタンレーの持つ、グローバルな金融情報と三菱UFJフィナンシャルグループのIPOが豊富な点を活かし、国内外の多くの投資家にサービスを提供しています。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、現在は協業関係のモルガン・スタンレーからウェルスマネジメントに関するアドバイスを受けて、富裕層に特化したサービス提供を行う「ウェルスマネジメント」に強みがあります。

準大手対面証券会社

対面証券会社の準大手と呼ばれるのは、以下2つの証券会社です。

岡三証券東海東京証券
証券口座数486万口座339口座
株式手数料無料
投資信託取扱本数303本94本
外国株
つみたてNISA11本
単元未満株ミニ株

岡三証券

岡三証券は、売上高673億円と証券業界7位の実績を持つ、三重県発祥の準大手証券会社。国内60ヶ所に拠点を持ち、個人向けのコンサルティング営業を実施。

取引ツールへの定評が高く、過去にはオリコン顧客満足度調査で「ネット証券分析ツール」第1位を獲得しています。

東海東京証券

東海東京証券の売上高は673億で、岡三証券に続く証券業界第8位です。

名古屋に本社を置き、現在は、富裕層向けに証券・保険・不動産のコンサルティングをワンストップで提供する「マニーク」や、富裕層専門のサロン「オルクドール・サロン」に注力しています。

大手ネット証券会社

実店舗をもたずにネット上で取引が完結するネット証券会社の大手は、主に以下の5社です。

SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券
証券口座数1,000万口座700万口座138万口座200万口座136万口座
株式手数料無料無料1,100円550円無料
投資信託取扱本数2,628本2,666本1,580本1,241本1,510本
外国株9ヵ国6ヶ国2ヶ国
つみたてNISA176本179本172本152本163本
単元未満株ミニ株1株単位取り扱いなし1株単位1株単位

SBI証券

SBI証券は、主に個人投資家を対象にWeb上で証券取引の仲介を行うネット証券。国内・国外株式や投資信託・FXなどを取り扱っており、手数料がネット証券の中でも断トツで安いのが特徴です。

預かり資産は18.7兆円、国内株式の個人取引シェアは第1位を誇ります。

楽天証券

SBI証券と並ぶネット証券大手で、ネット証券の中では新規口座開設数トップを誇る楽天証券。楽天グループの証券会社であり、楽天ポイントとの連携ができることが最大の強みといえます。

楽天カードの積立投資で積立額の1%分のポイントが受け取れたり、貯めたポイントを使って国内株式や投資信託への投資ができます。

松井証券

国内でインターネット取引をはじめた第一人者であり、ネット証券の中でも長い歴史を誇る松井証券。松井証券は、オリコン顧客満足度「初心者部門」で第1位を獲得した実績のある、投資初心者におすすめの証券会社です。

プロの相談員に銘柄選びや売買のタイミングを相談できる「株の取引き相談窓口」というサービスがあり、安心して投資をはじめることができます。

マネックス証券

ソニーからの出資を受けて設立されたマネックス証券は、初心者でも簡単に銘柄分析が行える「マネックス銘柄スカウター」があるのが特徴。

投資銘柄の売上高や業績など、複雑な情報をわかりやすくまとめており、高度な分析が苦手・抵抗があるという人にもおすすめです。

auカブコム証券

auカブコム証券は、大手通信キャリアのauを運営するKDDIが、カブドットコム証券という三菱UFJフィナンシャルグループのネット証券に出資して誕生しました。

auカブコム証券では、au利用者を対象にした「auで株式割」や50歳以上の人を対象に株式手数料が割引される「シニア割」があるのが特徴。また、「au割+(プラス)」では、KDDIの株式を保有している人に最大15%の株式手数料を割り引くサービスも用意されています。

まとめ

本記事では、証券会社の一覧について解説しました。

証券会社とは主に「対面証券会社」と「ネット証券会社」があり、対面証券会社では実店舗を訪れたり、営業マンの訪問によるアドバイスを受けながら投資ができる方法を指します。

ネット証券会社とは、実店舗を持たない代わりに手数料などを安く抑えられ、ネットで取引が完結する投資の方法のこと。

投資のスタイルによって使いやすさが異なるほか、それぞれにメリット・デメリットがあるため、証券会社を利用する前は必ず手数料や取り扱い内容について確認を行いましょう。

また、各社が独自の投資ツールや割引を用意しているので、あわせて確認しておくと、契約後に便利に利用できおすすめです。

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